こんにちは!前回のエムスリー株式会社の分析に続く第二回目の分析です。
今回は時価総額の5年間の増加額が400%を超える第一三共株式会社を分析します。
第一三共といえば、ロキソニンなどを販売している会社とイメージして頂ければ、親近感がわくと思います!
それでは、分析していきます!
第一三共の状況について
株価サマリ
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株価は事業進捗の状況に伴い、順調に増加してきています。
直近では何回か高騰する(それに伴う急落)場面がありますが、いずれもガン治療に関するIRのタイミングでの高騰になります。
このことから、投資家の期待はガン治療にあることが明確と推測できます。
今後製品化が近づくにつれ株価は増加していくことが予想されるますので、2025年まではIRの状況で多少の増減するものの、上がり続けていくのではないでしょうか。
また、株価対策として自己株式の取得も実施しており、長期的な株価ポリシーが当社にあることが伺えるため、安心感という面では開発の成否はリスクがあるものの、企業価値の大幅な毀損は生じないのではないでしょうか。
ガン治療薬が完成される2025年までをめどに順調に株価が増加することが今後も予想されますが、プレスリリースによる乱高下が生じるため、情報の適時にキャッチアップが必要な株式と判断しています。
企業価値の増加要因
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ROEが資本コストを上回っているため、当然に企業価値は向上しています。
ROEは資本コストを上回っているが大きく上回っている状況ではないため、堅実な企業価値の拡大を行っている状況にあります。
「ROEーWACC」の差よりも大きく株価が増加しているのは、ガン治療薬の期待が大きいことが要因でしょう。
通常、将来の期待が開発などの成否が読みづらい事業であれば、WACCは増加することが考えれるが、当社はIRや各種の説明会を開催することにより、事業の進捗状況を開示しています。これにより株主のとの対話を行なっている状況で、不安を解消=WACCの高騰を防いでいる状況なのでしょう。積極開示による株主との対話を実践できている企業と言えます。
会社のバリューレポート上に目指すべきビジョン、企業価値向上に向けたTodoがしっかり書いてあることから、事業の進む方向性及び業績コミットへの信頼性は高いと考えます。
以上から、足許の堅実な業績推移及び目指すビジョンへの期待で企業価値はバランスよく向上している状況と言えます。
業績の状況
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業績は堅実に増加しています。
資本コストを意識した経営を行なっているため、企業価値を今後も上昇させることが予想できるでしょう。
製薬会社は特許が切れると減収になる傾向にあるが、当社は既存の製品だけでなく、2025年の「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」になることを目標に掲げており、先行投資の製品も期待できるため、今後も期待できる状況と考えます。
企業価値についての総論
今後も株価の上昇は期待できるが、IRの動きを注視が必要。
2025年までのビジョンが明確であり、進捗も悪くない状況であるため、長期保有には良い(IR等により株価の下落が続く場合には売却検討)
おすすめ度:A
業績は好調であり、今後のビジョンも明確です。
資本コストを意識した経営を行なっており、自己株式の取得も実施しているため、大きく株価が毀損する可能性は低いのではないでしょうか。
PERは約90倍で高めであるものの、積極的な情報の開示を行なっているため、サプライズが生じる可能性は低いと予想します。
但し、ネガティブな内容のリリースがでた場合には、慎重に判断が必要です。過去においても株価が下落した場合でも株価対策を取っているので、その点では安心して長期に保有できる株ではないかと思います。
以上になります。お読みいただきありがとうございました!
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