
わからないをわかるにコンセプトで会計周辺論点を解説します!
今回は内部統制について解説していきます。
内部統制とは?
内部統制って何!?
そんな方もいらっしゃいますよね。
内部統制は家庭内にもあります!
簡単なイメージとしては、家庭内でも妻が旦那の無駄遣いを防ぐために支出の管理(お小遣い制など)をしていますよね?
これも”不必要な出費を防ぐ”という目的のために、妻が家庭内に整備した立派な内部統制になります。
つまり、内部統制は社内ルールです。社員数が少人数であったり、業務の見える化が進んでいれば、極論不要ですが、通常の会社では業務分掌が行われているため、ブラックボックスが生じないように、権限を明確化するために、内部統制が構築されています。
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内部統制には4つの目的がある
内部統制は以下の4つの目的を達成するために社内に構築を行います。
- 業務の有効性及び効率性
- 財務報告の信頼性
- 法令等の遵守
- 資産の保全
その中でも、J-sox(内部統制監査)において重要なのは、”財務報告の信頼性”になりますので、この点をもう少し解説します。
財務報告の信頼性とは?
財務報告の信頼性とは、上場している会社の決算数値が適切に行われるように、社内で体制を整えることを意味します。
具体的には、経費が生じた場合、決算上は費用を計上します。
ただし、この費用を計上した場合に何も証拠がなければ、その費用が決算で計上して良いかわかりませんよね?
そこで、決算を信頼性を持ってやるために、社内での内部統制(この場合は、「費用は証拠(レシートなど)がないと精算を行わない」という社内体制)を構築しておけば、費用は証拠を基に計上することができ、財務報告の信頼性を担保することが可能になります。
内部統制報告制度とは?
ここまでで、内部統制についてのイメージを持っていただけると思いますので、次に内部統制報告制度について解説します。
内部統制報告制度は難しいことはなく、会社内で構築した内部統制が有効なものであるかどうかを第三者(会計士)が監査することを指します。まとめると、以下の通りです。
内部統制→会社が整備・運用する
内部統制報告制度→会社の内部統制が有効かどうか、会計士が監査すること
そのため、内部統制報告制度を受け入れるために、会社は内部統制が適切に行われていることを証明する証跡(ハンコなど)を残すことになります。
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おわりに
内部統制は名前だけ聞くとわかりづらいですが、皆さんの身近にあることになります。昨今ではガバナンスがより重要になってきていますので、この解説で少しでも内部統制の意識が高まれば幸いです。
文頭の解説図に内部統制の例示も載せていますので、内部統制のイメージに役立てばと思います。
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